steppin' girl in the holy night.


 年の瀬を間近に控えた、ある冬の日。

「……あーにーきー?」
 開店前の掃除をしていたギャルソンエプロン姿の青年は、背後から不意にかけられた声にモップを持つ手を止めた。
「……何だ、ボーレ。それにヨファも」
 振り向いた先に二人の弟の姿を認め、長兄が訝しげに眉を寄せる。そんな彼に対し、にじり寄ったボーレは意味ありげな笑みと苛立ちと心配とが絶妙に入り交じった複雑な表情で、兄の肩をがしっと掴まえた。
「なあ、兄貴。
 今年はもちろん、クリスマスに予定入れてあんだよな?」
「……は?」
 何を言っているのかといった顔の青年に向かって、次兄はさらに顔を近づける。
「……去年のクリスマス。
 夜中、俺らに家から追い出された事、まさか忘れたわけじゃーないよなあ?」
「……ああ、よーく覚えているよ」
 溜息混じりに答える。忘れもしない、冬の夜の出来事。
「よーし。じゃあもっかい訊くぜ。
 ……今年は、ちゃんとクリスマスにキルロイを誘ってあるんだよなあ?」
「…………一応、約束はしている」
 沈黙の後、ぼそりと呟かれたその答えに、ボーレは満足そうに頷いて手を離した。
「よし! それを聞いて一安心だぜ!」
 馬鹿力で掴まれていた肩を己が手で揉みながら、オスカーはやれやれと溜息をつく。

「全く、いきなり何の話かと思えば……」
「しょうがねえだろ。去年の事があるんだからよ。
 まさかクリスマスだってのに、パーティーの後付き合ってる相手をそのまま帰すとか、流石の俺も驚いたぜ」
「いや、あれにはちゃんと理由が」
 自覚はあるのか、いささかばつの悪そうな表情で言い訳しようとするオスカーを、ボーレがぴしゃりと遮った。
「とにかく! 俺らは心配してんだよ!
 兄貴が人の事ばっか優先して、自分の婚期逃すんじゃねぇかってさ」
「……まさか、お前にそんな心配をされる日が来ようとはね」
「るせぇよ」
 そっぽを向く弟に対し、オスカーは再び溜息を吐いて口を開く。
「私の事より先に、自分の方を心配したらどうだ。
 ……ミストとの約束があるんだろう?」
「なっ!? ななっ、何で兄貴がそんな事知ってんだよ!?」
 真っ赤な顔で喚く弟を一瞥して、青年は口元に微かな笑みを浮かべた。そんな長兄に、末弟のヨファが声をかける。
「店の片付けは、僕らがちゃんとやっておくから。
 兄さんは、キルロイさんとゆっくりしてきていいよ」
「……ああ。ありがとう。
 兄想いの弟を持って、嬉しい限りだよ」
「……ったく、相変わらず俺とチビとで扱い違うのな……」
 大人びた笑顔のヨファと、まだ赤い顔でぶつぶつと呟くボーレと。
 二人の弟を交互に見つめて、オスカーはその面に穏やかな微笑みを浮かべた。



 その日の昼下がり。
 商店街の一郭で服飾雑貨の店を経営するララベルの元には、見知った顔が二人ほど訪れていた。
「ララベルさん、こんにちは!」
「こんにちは。失礼します」
「あら、ミストにキルロイ。いらっしゃい」
 商品の服を畳む手を止め、ララベルは笑顔で女性客二人を出迎える。
 近所に住んでいるというのもあり、彼女たちはこの店をよく訪れるお得意様だった。ちなみに、ララベルが近くで武術道場をやっているミストの兄をひそかに狙っている、というのは余談である。
「今日はどうしたのかしら?」
「うん、ちょっと服を見に来たんだ〜」
「僕も……新しい服を買おうかと」
 女店主の問いに、ミストは元気良く、キルロイはどこか恥ずかしそうに答える。
 キルロイの一人称が「僕」である事に、最初は違和感を覚えていたララベルだが、今となってはすっかり慣れていた。何でも、キルロイの故郷には身体の弱い子供の性別を逆にして育てると強くなる、という言い伝えがあるらしく、生まれつき病弱だった彼女もそれに倣って育てられた。今の一人称はその名残なのだとか。

「新しい服? ふぅん……」
 形の良い顎に手を当て、何事か考えていたララベルは、やがてああ、と気づいた風に唇を吊り上げた。
「なるほど。クリスマスのデート用ってわけね?」
「えっ!? いえ、あの……!」
「あはは、さっすがララベルさん。何でもお見通しなんだね!」
 あっけらかんと笑うミストに対し、キルロイは見ていて気の毒なほど動揺している。俗に「からかうと面白い」と言われるタイプの人種である。
「相手は……まあ、訊くまでもないわね」
 オスカーと? と問いかけると、キルロイは真っ赤になりながらも微かに首を縦に振った。
「あらあら、いいわねえ〜。こちとらクリスマスも関係なしにお仕事だっていうのに」
 しっかりからかわれているキルロイを余所に、ミストはさっさと服を吟味し始めていた。

「あ、これ可愛い。でもちょっと高いかな……」
 悩んでいる少女の声を背に聞きながら、キルロイも目についた服を手に取ってみる。控え目なブラウンのロングスカート――普段好んでいるものと同じ、至って無難な選択。
「……ねえ、キルロイ。
 せっかくデート用に新調するんだから、普段着ているタイプとは違うものを選びなさいな」
 彼女のチョイスを眺めていたララベルが、呆れたように言う。
「え? そ、そうですか……?」
「そうよ。いつもと同じようなコーディネートにしたって、面白くも何ともないでしょう。
 こう、ガラッと雰囲気を変えて攻めないとね」
 そこでララベルは、名案を思いついたといったようにぽんと手を打ち合わせた。
「そうだわ! ミニスカートにしてみない?」
「……えっ!?」
「あっ、それ良いね! きっと似合うと思うよ!」
 ララベルの発言を聞きつけ、ミストが同意を示した。思わぬ展開に、キルロイはあわあわと狼狽える。
「ミニ丈なら、そうね……こういうのはどうかしら?」
 さっとララベルが取り出したのは、レースを模したデザインの生地を二段、三段に重ねた黒のスカート。
「これならあまり子供っぽくならなくて良いと思うわ。
 さ、キルロイ。こっちいらっしゃい」
「いえ、あの、僕はその」
 必死に逃れようとするキルロイを、ララベルは問答無用で試着室に押し込んだ。


 約十分後。

「――上はゆったり目の白のニットで、庇護欲を掻き立てる感じに。そして下は黒のミニ丈スカートでセクシーさを演出。もちろん黒のニーハイで絶対領域は欠かせないわね! ここにロングブーツと空色のロングコートを合わせて……はい完成!」
 姿見の前に立たせたキルロイの全身を、頭の先から爪先まで眺め回して、女店主はやりきった感に満ちあふれた表情で大きく頷いた。
「うん、我ながら完璧なコーディネートだわぁ。惚れ惚れしちゃうわねえ」
 その傍らで、ちゃっかり自分の戦利品を確保してから高見の見物を決め込んでいたミストがひょいと首を傾げる。
「でもララベルさん。キルロイせっかくスタイル良いのに、セーターで目立たないのは勿体なくないかなあ?」
「ふふふ、まだまだ甘いわねミスト。
 ゆったり大きめな服の下から、隠されていた豊かな肢体が現れる……そのギャップが良いんじゃないの!」
「なるほど! さっすがララベルさん!」
「でしょう? ああもう私ったら何てデキる女なのかしら!
 こんなに良い女に見向きもしないなんて、全くあの人は鈍感ね……まあそこが好きなんだけど!」
「あ、あのー……」
 当事者置いてけぼりで盛り上がる二人に、服を選ぶ立場のはずの本人がおずおずと声をかける。

「どうかしらキルロイ? とってもよく似合ってるわ。
 たまにはそういう格好も、新鮮で良いと思うわよ?」
 ララベルの言葉に、彼女は一瞬、迷うように沈黙して。
「で、でも……。
 オスカーは、こういうの、あまり好きじゃないんじゃないかなって……」
 ひらひらとレースを重ねたスカートの裾を軽く摘んで、キルロイは目を伏せる。
 服の好みなど詳しく訊いたことは無いけれど、あの穏やかで真面目な青年が、派手で露出の多い装いを好むとは到底思えなかった。

 彼女の懸念を聞き、ララベルは理解したように頷く。そしてぽんとその両肩に手を置き、こう断言した。
「大丈夫。絶対領域が嫌いな男なんていないわ」
「……えーと……そ、そういうものなんですか?」
「そういうものよ」
 力強く断言するララベル。
 その自信に何となく納得させられたキルロイは、迷った末に結局その服を買うことに決めたのだった。



 クリスマスイヴの夜。
 街はひときわ華やかなイルミネーションに彩られ、行き交う人々の楽しげな声が澄んだ冬の大気を暖める。

 いつもの待ち合わせ場所である駅前。キルロイは心なしか身を縮めるようにして、街角に佇んでいた。
 慣れない格好をしているせいか、周囲の人が自分に胡乱な視線を向けているような気がしてならない。寒さを凌ぐふりでコートの前をかき合わせ、下の服が極力人目に触れないようにする。幸いコートの丈は膝くらいまであるから、こうしていれば脚の露出も隠す事が出来た。
 広場中央に設置された時計は、約束の時刻の十分過ぎを指していた。待ち人は未だやってくる気配は無い。彼が時間に遅れるなんて珍しい、と思いながら、キルロイはぼんやりと街の灯りを見つめる。

(……オスカー、どう思うかな……)
 そう言えば、彼の好みをあまり知らない事に今更気づく。
 この服を目にして、複雑な表情を浮かべられたらどうしようか――いや、彼の事だからまず顔に出しはしないだろうけれど、内心で密かに幻滅されていたら?
 そんな不安は、今日までずっと感じてきた。それでも結局、無難な服に変えることはしなかった。
 こうして思い切ったのは、ララベルに押し切られたからというだけではない。キルロイ自身にも、思うところがあるからだった。

 付き合い出して一年と少し。恋人として結構な時間を過ごしているけれど、オスカーがキルロイの肌に触れて来ようとする事は滅多に無い。
 優しい抱擁とか軽い口接けとか、そういったスキンシップはちゃんとある。けれど、彼に抱かれる事と言えば、一月に一回あるかどうかというくらいだった。
 それは決して彼の愛情が薄い故の事ではないと、キルロイも解っている。むしろ逆――病弱な自分の身体を気遣って、無理をさせぬようにと考えてくれているが故なのだと、知っている。
 どこまでも優しく、時に厳しく……自分などには勿体ないほどの、素晴らしい人。

 彼の事が好きだ。心から愛している。
 だからこそ、貪欲なまでにその温もりを求めてしまう。

 ――もっと、触れて欲しい。
 ――奥底まで押し開いて、奪って欲しい。

 そんな本音を言えぬまま、一年が過ぎていた。

(僕が変わる事で……少しでも良い、彼にそういう目で見てもらえたら……)
 そんな淡い期待が、彼女を思い切らせたのだった。


 その時。

「――キルロイ!」
 耳朶を打つ、待ちわびた声。
 顔を上げると、人の波の中から真っ直ぐこちらに駆けてくる姿が見えた。見間違えるはずも無い、愛しい人。
「待たせてすまない。店が予想以上に立て込んでね、遅くなってしまった」
「ううん、大丈夫。僕もさっき来たところだから」
 相手の負担を軽くするための嘘をひとつ吐いて、キルロイは正面に立つ長身を笑顔で見上げた。

 オスカーが喫茶店の営業を終えた後の逢瀬。時刻は既に22時近かった。
 ディナーには少々遅い時間帯ということで、二人が向かったのはレストランと言うよりはバーに近い雰囲気の店。抑え目の照明が彩る落ち着いた店内は彼らのお気に入りであり、お決まりのデートコースでもあった。
 引いてもらった椅子に腰掛けようとしたキルロイの前に、すっと手が差し出される。
「コートはこっちに掛けておこう」
「あ……うん」
 キルロイは一瞬躊躇って――ひとつ深呼吸をした後、一気にコートを脱いだ。

 一瞬、意外そうに眉を上げた恋人の顔を、コートを渡す拍子に見たような気がした。
 俯き加減で席につき、オーダーを済ませた後、テーブルに肘をつきながらオスカーがおもむろに口を開く。
「……今日は、何だかいつもと雰囲気が違うね」
「えっ……そ、そうかな」
 一瞬、不安と期待とが胸の内で交錯する。しかしそんな彼女の内心とは裏腹に、青年はその一言の後は特に何も言おうとはしなかった。
 普段通りの世間話に会話が移行していく中、キルロイの胸には安堵の気持ちと共に、どこかすっきりしない思いが煙のようにわだかまっていた。


 時刻はそろそろ日付も変わろうかという頃。
 店を出て街中を抜けた二人は、静かな住宅街の道を並んで歩く。
 大通りから人気の無いエリアに入った時、オスカーがすっとキルロイの手を取った。高鳴る胸を抑え、その優しい手を遠慮がちに握り返す。

 見上げれば、澄んだ冬空に光るオリオン。
 冬の大三角を指でなぞって、知っている星座を見つけていって。そんな他愛ない遣り取りが、とても愛しい。

 この瞬間が終わらなければいい。
 そんな思いとは裏腹に、キルロイの住むアパートはすぐ目の前に近づいていた。

 二階へ上がる階段の下まで来ると、手を包み込んでいた温もりがそっと離れていく。
 手に触れる外気が、いつも以上に酷く冷たく感じられた。ぎゅっと拳を握って、キルロイは足下に視線を落とす。
 ――結局、思い切った服も特に効果は無かった。
 彼は、明日も朝から仕事がある。無理はさせられないと解っていた。

 けれど。
(本当に――それで良いの?)

 ここで何も言わずに、彼を帰してしまったら……結局は、同じ事の繰り返しになる。
 変わりたいと願った。ほんの少しでも良い、変わろうと決意した。
 我が侭と思われても良い。結果的に断られても、自身の望みを言葉にして彼へ伝えたという事実が残るなら、それは決して無駄ではないはず。
 そう内心で覚悟を固め、キルロイが思い切って顔を上げた時。

「――キルロイ」
「は、はいっ!」
 口を開こうとした矢先に相手から名を呼ばれ、返事した声が裏返る。
 固まっている彼女に優しく微笑みかけて、オスカーは静かに言葉を発した。
「……今晩、泊まっていっても構わないかな?」
「……!」
 キルロイが鳶色の双眸を見開く。
 その目に映る恋人の眼差しは、穏やかながらも真剣なもので。

「……うん、もちろん!」
 ぱっと花開くような笑顔で頷いてから、あ、と声を上げる。
「……ち、散らかってるけど……」
 洗濯物を干しっぱなしにしてきた事を今更思い出し、笑顔をひきつらせたキルロイに、オスカーはくすくすと笑いながら気にしない旨を告げた。



 玄関のロックを開け、照明のスイッチに手を伸ばす。狭い1DKの部屋が、暖かな黄白色の光に照らし出された。
 荷物を置くが早いか、コートも脱がず真っ先に洗濯物を片しに向かうキルロイの背中を、オスカーは笑いを噛み殺しながら見送る。そしてしっかりと玄関の鍵をかけてから、靴を脱いで部屋へと上がった。

「お、お待たせ。どうぞ入って」
 数分後、キッチンと寝室を隔てるドアからキルロイが顔を出し、待っていたオスカーを招き入れた。
「……相変わらず綺麗な部屋だね。どこも散らかってなどいないじゃないか」
「散らかってる部分は見えないようにしてるだけだから……オスカーの部屋を見習わないとって思うよ」
 苦笑しながら、キルロイはオスカーの脱いだコートを受け取ってハンガーに掛ける。続いて自身の着ていた外套も脱いで、同様にその横へと吊した。
「あ、お茶淹れるね」
 ついでに、この落ち着かない格好から普段の服に着替えてしまおうと、キルロイはキッチンに続くドアの方へ向かう。

 その瞬間。
 突然背後から抱きすくめられ、彼女の足が止まった。

「――ずっと、気になっていたんだけれど」
 驚愕に身を固くしたキルロイの耳元で、オスカーが囁く。
「その服は、君が自分で選んだのかい?」
「……そ、そうだけど……」
 背中から抱き締められる形になっているので、彼がどんな表情をしているのか彼女には解らない。にわかに不安が襲ってきて、キルロイは目を伏せる。
「……やっぱり、オスカーはこういうの……嫌い、だった?」
「いや、そんな事は無い。よく似合っているし、魅力的だと思うよ」
 真摯にそう答えてから、青年はただ、と言葉を継ぐ。
「普段、君が着ているものとは全く違うだろう?
 何か、心境の変化でもあったのかと思ってね」
「それは……」
 答えに窮するキルロイ。しかし、結果的に彼女が返事をする必要は無かった。
「……いや。それを問うのは野暮というもの、かな」
 自嘲気味にそう呟くと、オスカーは腕の中の身体をそっと振り向かせ、揺れる鳶色の瞳へ微笑みかける。
「すまないね、不甲斐ない男で」
「え? それってどういう……」

 その問いは、唇を塞がれた為に最後まで言えなかった。
 驚く彼女の柔らかな唇に、青年のそれが触れては離れる。角度を変えて、何度も。そして時折、深く吸われる。
「ん……」
 艶めかしい吐息を零しながら、キルロイはうっとりと目を閉じて青年の首にすがりつく。さらに深くなる接合に、戸惑いよりも悦びが勝った。普段の軽い触れ合いとは明らかに異なる、明確な欲望を持って為される口接け。
「……あ……オス、カー……」
「嫌かい?」
 囁くような問いかけに、ゆっくりとかぶりを振る。
「ううん。嫌じゃない、よ……。
 でも、その前に……シャワー、浴びたい、かな……」
 もじもじと太腿をすり合わせながら、掠れた声でキルロイが懇願する。その髪を優しく撫でてから、オスカーはそっと身体を離した。
「――行っておいで。待っているから」
 穏やかなその声の奥に、どこか切羽詰まったような響きを感じたのは、キルロイ自身の願望がそう思わせただけなのだろうか。


 ふらふらとキッチンへ出たキルロイは、扉を閉めてふーっと大きく息をついた。
 内から熱を帯びた体。白いニットに包まれた胸に手を当てれば、早鐘のように打つ鼓動を改めて感じる。

 彼の方から自分を求めてくれた。その事が、何よりも嬉しかった。
 ――踏み出してみた甲斐は、それなりにあったという事なのだろうか。

 喜び覚めやらぬまま、彼女は浴室へと向かった。
 あまりオスカーを待たせてもいけない。それに、一刻も早く彼の元に戻りたいのは、彼女自身とて同じだったから。


 年は巡り、去年とは違うクリスマス。
 窓の外では、ちらちらと白い雪が降り始めていた。




去年の事=2010年のクリスマス小話を参照。
去年のオスキルはちゃんと(?)男同士でしたけど。
キルロイが女性であり、オスカーと恋をしているという世界。これもパラレルワールドのひとつって感じに軽く捉えていただければ。

しかしオスキル話なのに、一番目立ってたのはララベルさんという不思議。



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